2018年1月7日日曜日

花祭

お正月とお盆は民俗芸能的には密集地帯。
過疎地も多いので、人が集まりやすい時期に開催することが多いのだと思うのですが、この何年も実家には帰らない(帰れない)状態が続いている。昨年は鳥取で年越しをしていたのですが、今年は久しぶりに花祭へ。

花祭は静岡県と愛知県の県境にある東栄町周辺に残るお祭り。秋から冬にかけて行われる湯立神楽で、柳田、折口など多くの民俗学者が取り上げている日本の祭りの原型とも言われるお祭り。友人に連れられて見に行ったのが始まりで、いくつかのお祭りを見に行くがさすがにまだ全ては見ることができていない。このお祭りについては修論でも取り上げており、最後の湯ばやしと呼ばれる部分に危険性をあえて問わず皆が巻き込まれて行くカオスが舞踊の原型としてあったのではないかと書いた。

花の舞と呼ばれる子供達の舞から、青年たちの舞、鬼、翁、巫女、湯ばやし、獅子舞とそれぞれの役割を携わりながら村の一員としての気概を育てて行くこのシステム。年齢を重ね、自らの子供達にまたその踊りを教え、一方で祭り全体の運営を担って行く大人たち。
この祭りの魅力に他地域に出て行った人々も戻ってきて参加、手伝うという。

今回静岡から30年以上この祭りを追いかけ、写真に撮り続けているおじさんに出会う。実は前にもあっていて、覚えていてくれた。30年ともなると家族のことまで全てよく知っている。あの子は昔、、、と話してもらいながら、こうして伝わっていくことの良さを感じたりもする。
だから見続けてしまうのかもしれない。

朝まで(あるいは昼まで)丸1日、大変ですが、盛りだくさんの芸能を見ながらお酒を飲みつつゆるゆる過ごす、そんなちょっと素敵なお正月です。

写真は古戸と呼ばれる、花祭の古い形の舞を残していると言われている地域のもの。建物は何年か前に古戸会館という花祭のための場所ができ、綺麗な感じになってしまい、雰囲気がないという人もいるけれど、舞の形はかなり長く(省略せずに)行なっている。
お近くの方はぜひ。



0 件のコメント:

コメントを投稿