2015年11月26日木曜日

幼児の運動教育

某短大で幼児教育系を担当していることから、H市のこども園の見学をさせていただく。(お仕事としては神奈川県の幼稚園教育の研修会)一つのたてものを共有しているため、午前中でかえってしまうグループと夕方までのグループがあり、ちょっと複雑(なお、この園では夕方までのグループの方が大人数)。
保育園と幼稚園が合わさったこども園は今後も増えていくに違いなく、見にいらした幼稚園の先生方も興味津々。この日はよく晴れていたこともありお外で遊ぶ子どもたちのたくさんいます。

幼稚園の指導要領によると運動遊びを1日に60分以上行うことが推奨されています。これは続けて60分ではなく、トータルでとのこと。さらに様々な種類の運動要素が含まれることが好ましく、一つの種目に特化するのではなく、鬼ごっこのような複合的な運動能力が養われる遊びが好ましいのです。

私も担当の先生も表現運動系なので、アブラハムの子のアレンジバージョンや動物さんに変身したり、それを発展させた鬼ごっこ(まほう鬼)などを中心に運動遊びをご紹介。実際の遊びのネタを増やすということよりも実際の現場の先生方にこどもにもどって遊んでもらうことを目指した研修会となりました。

これまで様々な学校をみにいって、子どもたちは音楽にあわせてからだを動かすことが大好きということはわかります。それが小学校4年生くらいを境に、恥ずかしいといいはじめ、どんどん動かなくなっていってしまう。その前にいかに表現遊びになじんでもらうかが大事なのではないかと思うのです。
勿論ダンスの種類にはたくさんあって、技術を学んだりするダンスは人気があります。
でもその前に自分の存在を外に見せること、ただそのままあることで認めてもらうことの経験をすることが大事ではないか。自己肯定感を持つこどもに育っていくために表現の授業は大事だと思うのです。
「かっこいい」「かわいい」をめざしてがんばるの前に「ただやってみちゃう」こと。みんなで決まった動きを練習するのではない表現運動の形を模索しています。

競争の面白さがスポーツにはあります。
ダンスは勝ち負けではない。
周囲を肯定的に受け入れること、自分を認められるようになること、それがいまのこどもたちに一番必要なことではないかと思うのです。

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