2014年9月6日土曜日

タカセの夢アフリカツアー②劇場にて

タカセの夢 アフリカツアー②劇場にて

公演にいったのですから劇場についてもお話しなければなりません。
劇場は「パレドコングレ」とよばれる国際会議場にある劇場。ちなみにHPがありますが劇場の写真はでてきません。http://palaiscongresyaounde.com
実は渡航前情報を何度も問い合わせるものの全く送ってくれず、かなり心配な状態でした。渡航直前になって、小出しにでてくる情報によれば、客席数1500、赤カーペット、イタリア式劇場(ラッセルカンパニー時代のいい方だと床斜め状態をさすので凍り付いたのですが、劇場用語でプロセニアム形式のことをさすのだそう)。リノリウムや照明機材については疑問のまま向かったのでした。
テクライダーといわれる作品に必要なものを書いたリストをとっくの昔に送っているのですが、こんな反応なので最悪何もない場合すべて向こうで作れるようにと白布(ペンキを塗るかわりにするなど応用価値は高い)などもすべてもっていくことにした結果、14個もの大荷物になってしまったのでした。

さて、劇場こんなかんじです。


とりあえず超広いです。いえ、正しくはよくある市の文化会館などを想像してください。しかし普段100席ほどの楕円堂で暮らしているタカセチームにとっては超大舞台です。作りはかなりしっかりしています。実は中国資本によるもののようで、くる途中に通りかかったスポーツセンターも中国資本によるものでした。客席の椅子等も中国で見かけるものと同じです。客席中と舞台両脇にあるのは大統領さんの写真。これはホテル、空港等至る所に飾られています。

楽屋についてたずねるとトイレを紹介されました。
なんと楽屋はないようです。(ニヤカムさん曰く昔はあったらしいがどうも事務所になってしまったらしい)
仕方がないので、舞台の奥を改良して楽屋代わりとして使用することになりました。
(洗濯機、アイロン等も全くありません。そのため今回はリセッシュで代用です)

そう、ここは会議場。普段表彰式などの公行事に使われているのです。

前にニヤカムさんより伺った話しではカメルーンの首都ヤウンデには劇場は2つしかなく、一つがここ、もう一つはアンスティテュートフランセ(フランス文化センター、略してIF)の劇場(客席数100−200)。IFはバカンス中でしまっているとのことで今回は選択の余地がなかったのでした。

とはいえこのような状況だったので、ここからが大変。
IFにリノリウムや音響用機材をかりにいったり、パネルを作るための木材を買いにいったりという所からのスタートです。舞台さんはなんとカメルーン人に指示しながら14枚ものパネルを作成。結局こんな舞台になりました。


ぱっと見きれいなかんじでしょう?後ろが赤と青という超ド派手な感じなのはカメルーン限定仕様です。

しかしながらここまでも大変でしたが本当に大変だったのは照明さん。照明は俗にいう照明卓がなく、更につけけしをするところも地下で舞台がみえません。しかもつけてけすくらいしかできないというかなりの悪条件(一時は一回消したら3分つけられないと地元のスタッフにごねられ大変だった)。さらに照明の向きだけでも変えてフォーカスをと思いきや機材がはがれてくる(!)有様。どうもかなり古いようです。この劇場が作られたのはおよそ30年くらい前と思われ、照明機材も年代物だった様子。


人手不足だったこともあり私も衣装担当で裏にいたため実際の舞台がどうなったのかはわからず。ビデオはまだみていませんが、ある意味伝説の舞台となったことでしょう。


宮城さんが撮影した仕込みの様子
http://youtu.be/OCWKMaZoqW0

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