2014年6月17日火曜日

からだのじかん2014

某美術専門学校で「からだのじかん」の授業を担当。
今回なんと受講生4人(これは在籍している学生がたまたま少ないのであって、恐れをなして逃げたわけではない)という超少人数(しかもさぼりがち)ということもあり、超アットホーム状態の授業になる。

毎年いろんな遊びをしながらいつの間にか身体を動かし踊ってしまうという展開をしてきたが、今年少し時間が長くなったため、ちょこっと脱線。超短時間ではあるけれどもダンスの歴史を学んでみるクラスを展開してみました。
正直数回の授業で学べるかといえば難しいものの、ダンス=身体理論を作っていくととらえなおせば、また美術と一緒に見返してみるとわかるものもあるということで、様々な映像をyoutubeを駆使しつつ紹介してみました。
美術の進化の歴史から10年くらい遅れているというダンスの歴史。(おそらく身体を作り替えるのにそれだけ時間がかかるということでもあると思う)でも確実に連動している。
短い時間なので、最低限ではありますが。。。

◎コンテンポラリーダンスの背景
クラシックバレエ
ポワントワーク、バレエ団システム
ビデオ①英国ロイヤルバレエ「白鳥の湖」
実際に少しやってみよう①(ターンアウト、プリエなど)
↓「窮屈!もっと自由に踊りたい!」
モダンダンス
自分の感じていることを自由に表現 例)イサドラダンカン、ロイフラー
→でもやっぱり何か伝えたい。黒人問題、女性の苦しみ、、、
ビデオ②アルビンエイリー舞踊団「Reverations
ビデオ③マーサグレアム「夜の旅」美術イサムノグチ
実際に少しやってみよう②(コントラクションとリリース)
ポストモダンダンス
表現なんていらないんじゃないか?身体の構造を追求
ビデオ④マースカニングハム
意味を超えるということ。そのための身体作り
実際に少しやってみよう③(チャンスオペレーション)
コンテンポラリーダンス(ヌーヴェルダンス)
これらすべてを背景に作り上げる新しい踊り
ビデオ⑤PInaよりピナバウシュ「春の祭典」
フェミニズムについて、舞台美術について、ダンスと演劇の境目
ビデオ⑥ウィリアムフォーサイス
再度意味を超えようとした人。コンピューターによる動作分析
実際に少しやってみよう④(ラバノーテーションとその先)
実際に少しやってみよう⑤(コンタクトインプロビゼーション)
→受け答えが難しそうだったので、再度リーダーとフォロワーにわけてお散歩
→感覚を広げることについて
ビデオ⑦ DV8「The cost of living
今私たちのまわりにある問題について真摯に向き合うということ
そもそもダンスってなに?→現代アートのそもそもアートって何?に相当
例)ジェロームベル、バルタバス、フラッシュモブなど
ビデオ⑧ジェロームベル「The show must go on(今日みせれなかったので次回以降の宿題)

ここまですすんできて、このままでは日本の話しができなくなると思い、追加
日本の伝統芸能の話し:実際に少しやってみよう⑥(すり足、郡上踊り)
◎舞踏:1960年代「日本人の身体」に着目、独自の思想を展開した 例)土方巽「肉体の叛乱」「夏の嵐」
ビデオ⑨大野一雄
実際に少しやってみよう⑦(石と水)(花のワーク)

正直言って盛りだくさんすぎて大変なことになっている。しかもこの隙間にバウハウスとかみせてて(大爆笑)、怒濤の展開です。でも身体ってこんなに変わってきているんだということが伝わるといいなと。もしかしたらダンスに興味を持って作品を作ったりダンス作品の美術などに参加する子が出てくるかもしれない。時間が短いのがすごい残念!次は9月楽しみに計画を練ります。




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