2013年10月5日土曜日

少人数教育について

ダンスを教えるということ⑥でお邪魔したT小学校(東京都北区)は1クラス11人という超少人数学校でした。


私自身も東京の小学校時代(3年ほど渋谷区の小学校に通っていたことがある)あまりに都心部だったせいか20人ほどの少人数クラスにいたことがある。その後10年ほどの間に学生数が減少、最後は一学年5人まで減ってしまい統合閉校となった。(現在は劇場、プラネタリウム、図書館を含む複合施設となっていることは「からたち」のなかで述べた)
ちなみに札幌の小中学校はいずれも45人学級5−6クラスでかなり大人数、高校にいたっては札幌市内の学校では少人数といわれたものの1学年360人。そのギャップはかなり激しかったです。

11人というのは本当に目が行き届く人数でたった2回のワークであっても全員の名前と雰囲気、傾向がわかるという機会でした。ダンス教室でも多くの人がいる稽古場もありますが、ちゃんと教えようとすると20人は多すぎる。そういう意味でとてもやりやすかったと思います。

人数が少ないということは家族のように仲がよく、逆に言えば逃げ場がない。40人学級だったら陰に隠れてごまかして終らせれても、11人では必ず前に出なければならない。それは実はとても大切なことではないかと思う。
校長先生が全学年、全生徒のあだ名まで知っている。なかなかないことだと思う。

担任の先生とおはなししていて、社会性が育たないのではないか、競争心がうまれない、中学校にあがってへこんでしまうのではないか、などの心配はたくさんあるらしい。確かにそれも一理ある。しかしこのアットホームさ、学校全体が一つにつながっていること、それは一生を通じて残る大切な要素ではないかと私は思いました。
この11人が世界中のどこかでがんばって生きていると思えば、たくましく生きていけるのではないか。そういう力強さを感じました。


2日め昼休みに強引に皆に参加してもらって皆の前で踊ってもらった。
1年生の子が踊りたいといってまざって踊ってくれた。
分けわからないながらも踊ったら楽しかった。
それを共有できるのも11人だからこそ。
おそらく11人という少人数学級でなかったらここまでの無茶ぶりはできなかったと思う。

RPG SEKAI NO OWARIの楽曲で強引に踊りました。
私の作品では絶対あり得ないだろうポップミュージック。
こども達からのリクエストで決まった曲ですが、こども達がえらんだ理由がよくわかります。


空は青くすみわたり 海を目指して歩く
怖くても大丈夫 僕らはもう一人じゃない


こども達が「僕らはもう一人じゃない」と思えるようになっていくのか。

正直踊りは2回ではまだまだですが、こども達がまたやろうよ、やりたいなといって工夫していくことを祈っています。


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