2013年9月1日日曜日

スポーツとダンスの境目

ダンスは小中学校の体育で扱われることになった。必修科目。男女とも。(ちなみに女子も柔道や剣道などの武道を学ぶことになる)
体育の先生方が講習会を受けにいったり悪戦苦闘している姿がニュースなどでもでてきていたので知っている人も多いだろう。
体育と一口に言ってもそれぞれの専門によってかなり違う。柔道や剣道といった武道、水泳、体操、陸上などの個人種目、野球、サッカー、バスケットボールなどの球技。大抵の体育教師はアスリートでそれぞれ行ってきた種目があるはずでその人がすべてを教えるのはかなり無理がある。
(ついでに言うと保健体育なので、性教育から環境問題まで幅広く語らねばならずそれもかなり大変だと思う)
しかしダンスについてはそれらの中でもかなり特異で混乱したらしい。

最終的にダンスも他の種目も「身体を知る」という点で役立つ。それは確実だ。しかし他の種目が「勝つ」という目標があり、そのための動き方を学んでいき、その習得度合いで評価を出せるのに対し、ダンスは点数化できない、勝ち負けではないという点でかなりのずれがある。ここに困る教師は多いのではないだろうか。

ダンスも体育のひとくくりであり、ダンスの甲子園といわれるAll Japan dance festival in KOBEなどがある。(私もその出身者である)コンペティションであるが故に一応点数化がなされ、最高得点は文部科学大臣賞ということになっている(ちなみに一概的に点数化できないという考えから各部門賞がもうけられている)。

しかし点数化は難解であり、私は不可能だと思っている。多くの芸術スポーツ(新体操やフィギュアスケートなど)では技術(回転数や難易度で技に点数をつける)を評価基準にしているが、ダンスでは「なんだかよくわからないけれど感動した」などのことがおこり、しかも回転数や難易度とは全く別のものだというところがややこしい。

身体能力の高さとは関係ない。
点数化もできない。
そうなったときに何を教えたらいいのか?


体育それ自身も一流アスリートを育てる(見つけ出す)方向からスポーツを楽しむ層をつくる方向へシフトしているのと同様に、「教える」という視点ではなく「共に楽しむ」視点が必要になってきている。ダンスは技術を教える、上手くなるためのものではなく皆で楽しむためのものと思うことができればそんなに大変なことではない。
多様性を知り、それを楽しむこと、それがどれだけ重要なことか。
体育教師の視点の転換が求められているのだと思う。


たまたま(?)光が丘IMAホールでパフォーマンスキッズトーキョー北村成美作品をみた。10回のリハーサルを経て小学生が1時間の作品を作り上げる。今回は既にある北村作品をもとにしているとはいえ子ども達は必死でついてきたのだろうことがよくわかる。(10回のリハーサルで1時間作品をつくってしまうしげやんさんもすごいことだ!)たまたまなのか意図的なのか運動会のようにつくられており、リレーや騎馬戦などシーンも運動会モード。純粋に踊るシーン以上にそれらの運動会シーンのエネルギーが目立ったのは事実。スポーツもダンスも身体だということをあらためて感じる。しかし本当はダンスって身体だけじゃない。


余談
大学の先生がアメリカでは体育は必修科目ではないけれどダンスは必修科目なんだよねと話していた。本当か。非常に気になりつつ、今のところ資料をみつけれていないまま。


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