2013年4月2日火曜日

代々行をしてみて思うこと

少し前になるが、稽古場の先生のかわりの人のそのまたかわりの稽古を受け持った。稽古場というのはだいたい週に1、2回お世話になっているモダンダンスのお稽古場。何をやってもいいらしいが、一応普段の稽古を念頭にいれてプログラムをたててみる。
ちなみにそこのお稽古場では
一人で行うストレッチ(20−30分くらい、定型がきまっている)
バーレッスン(クラシックバレエベース)
フロアーでの動き(モダンベース)

あらためて、せっかくだからなにか違うことをしてみようと思い、ストレッチをものすごく時間をかけて丁寧にやるクラスとスイングリリースベースのクラスを行ってみた。

通常ダンスのクラスを担当することはあっても、学校や一般の方向けの短期のワークショップなため、大切なのは短時間である程度わかる、つかむということではないかと思う。身体をとにかく解放させて動くことの楽しさを伝える、1回のワークショップではそれで十分。

しかし毎週あるいは毎日続けていくということになると、目標は変わる。
ある程度同じことを繰り返していくことで、身体の異変に気がつけたり、徐々に身体を理想に近づけていく作業を行っていくため、いろいろあれもこれもやるのではなく、できるだけシンプルな課題の方が好ましい。

なので、稽古場で行っていることは残念ながら私の学校や一般向けのクラスには全く応用されていない。

さらに個人的に自分の中で課題とし、毎日行っているトレーニング内容は稽古場の稽古とも全く異なっている。
歩行速度をどんどん落としていく、立ち方をかえてみる。
筋肉の緊張を見つけそこを支点に動く
気配とともに動く
結構床にねっころがっている時間が多く、あまり稽古をしているように見えないところが情けない。
実験段階なので、自分の身体でいろいろ試していく他はなく、いまのところ個人で行っている作業。ただ、これをすることで自分の身体とはなす時間をとることができているのではないかと思う。フランス時代の先生のクラスはフェルデンクライスベースでそれにも近い。でも私がしていることは「私の身体でなにがおきるのか」を探る作業。
特に「しづ」のこともあり、着物を着たり、すり足の時間をつくったりもしている。(「しづ」は再演を目指すので継続)のちのち影響が出てくるのではないかと思う。



自分がやっていることと人に教えること、人から学ぶことに差異があり、そこがとても気持ち悪いのではないかという気がしてきた。全部かねあわさって私の表現ではあるけれど、自分のやっていることに自信を持ってぜひ皆さんでやりましょうとはならない実際。
非常に地味だと思う。


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