2009年12月9日水曜日

膝の火

黒沢美香作品膝の火をみにいく。
そもそも私の仲良しサラリーマンダンサー後藤さん(前出、サラリーマンなのに一ヶ月ヨーロッパを放浪の旅してしまう舞踏家さん)がでているのでみにいくことにしたもの。
後藤さんはひさびさにちゃんと舞台で見たけれど、とても美しく、いい踊りをしていた。すじのとおった、いい踊りだった。ここしばらくやってきた太極拳や能や自然体操やいろんなものがちゃんと身体の中で練られてきているような気がした。おつかれさま。
で、後藤さんもよくがんばっていたのだが(なにせ黒一点でおいしいところをもっていくんだ、これが。)作品自体もとてもよくできていた。いくつかのシーンがあるのだけれど、人と人がちゃんと向き合って身体で話す瞬間があるという気がした。そんなに美しいダンサーばかりではない。でもちゃんと大事なことをわかって踊るということができている。それが美香さんのダイレクションだったのだろうと思う。その瞬間ゆっくりとてをおくことだったり、顔を上げることだったり、そういうこと。
たくさんのダンス作品を見てて、エネルギー量がとにかく高く、たくさんけいれんしたりあばれたり、そういうものをたくさん見ててこういうちゃんと丁寧な瞬間があると単純にいいなと思う。丁寧さ。よいものはよいというシンプルなこと。
ミニマルダンスというけれど、私はそうは思わない。
シンプルだけれどミニマルではない。
言葉がちゃんとだせたらまた書きます。



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